泉水復活プロジェクト

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泉水復活プロジェクトとは

亀阜小学校の中庭にある泉水を復活させ、ヤゴやメダカ、カブトムシやホタルの幼虫など様々な生き物を育て、子どもたちがふるさと亀阜の特色である便利な街中にありながら自然も豊富であることを実体験する取り組みの総称です。

2019年、それまで長きに渡り雑草が生い茂り、生徒たちの立ち入りが禁じられていた中庭の池を、いきものが生息する泉水として復活させようと活動をスタートしました。当時は「深さはどれくらいなの?」「生物が住んでいるの?」「池の水は漏れているの?」という何もわからない状態でした。
そこから掃除・補修・整備を繰り返し、今では理科の授業で使われるほど、子どもたちに親しまれる場所となりました。
現在も子どもたちと亀阜おやじの会で、継続的に維持・管理を行っています。

キッカケは「中庭の桜を愛でる会」

亀阜小学校の中庭に立派なソメイヨシノがあります。いつからあるのかわからないくらい古い樹ですが、季節になると立派な枝振りに満開の花を咲かせます。
しかし、その季節はちょうど春休みに重なります。終業式を終えて静まり返った校庭で人知れず咲き、静かに満開を迎え、子どもたちが登校する始業式の頃にはひっそりと散っているのです。
令和元年、そんな桜を不憫に思い、子どもたちとおやじの会、そしてPTAと育成会と地域と先生で桜を愛でる会を開催しました。そこで偶然にも小八木湊斗くんが地中に半分まで埋もれた石板を発見します。雑草が茂り忘れ去られたような佇まいの泉水に固定された石板には「昭和27年めばえ会寄贈」とありました。今のPTAの前身組織だったようですが、発見当時にPTA会長を務めていた亀阜おやじの会初代代表の川原さんは、同じ志を持つものとしてのシンパシーから、泉水の復活をおやじの会として当時の田中教頭先生と共に取り組むことにしました。
この時は利用方法も何も先のことは考えていませんでしたが、後のプールでのヤゴ救出大作戦、三年生理科授業など大きな広がりを見せて、現在の亀阜おやじの会の在り方にも大きく影響しました。

泉水として復活するまでのストーリー

泉水が復活するまでをスナップでご紹介します。
おやじの会で始めた泉水復活プロジェクト。当時の田中教頭先生には、放課後であろうと休校日であろうと温かく見守っていただき、いつもいつも最後の戸締りまでまでお付き合いいただきました。本当にありがとうございます。

最初は草ボーボー

学校の一角で、アンタッチャブルだった池。

現場で作戦会議

川原さんを中心に、どうやって復活させるかを思案中です。

草や泥の取り除き

生い茂った水草を抜き、泥をかき出していきます。

池の洗浄

高圧洗浄機とブラシで徹底的に洗浄します。子どもたちも大勢手伝ってくれました。

囲いの撤去

長らく池を守ってきた囲いを撤去します。補修してきれいにして再利用します。

周辺の整備

雑草を抜き、土壌を整備。子どもたちが近くで安全に観察できるように整備します。

清掃終了

きれいになりました。補修した囲いを戻して、しばらく天日干しします。

石板も蘇りました

池発見のきっかけになった石板もきれいに掘り起こし清掃しました。

ポンプで注水

ヤゴ救出作戦に合わせて注水。軽トラックからポンプで水を引き込みます。

ヤゴの引越し

プールで救出したヤゴは、泉水に引越ししてあげます。

看板の設置

キレイになった池に「かんさつ池」の看板を設置しました。

みんなで観察

3年生の理科の授業の様子。命の大切さを学びます。

泉水復活プロジェクトが四国新聞で紹介されました

 

2019年5月21日の四国新聞で、この泉水復活のストーリーが紹介されました。
泉水復活の経緯やプロジェクトに対するおやじの会の思い、子どもたちの反応などがまとめられています。ぜひご一読ください。